「空間の引き算」で叶えた、4人家族の最適解。築34年マンション・83㎡をフルリノベーション!広々リビング、極上防音書斎、そして一戸建てのようなゆとりある玄関を創り出す職人の知恵
築34年・83㎡のマンションを、4人家族(お子様2人)のライフスタイルに合わせて仮住まいでフルリノベーション。
リビングに隣接する和室を4.5畳に縮小(セットバック)し、窓からの距離を2.6mから1.9mに再設計。遮音シートや防音ドア、ふかし壁によるエアコン隠蔽配管を駆使した「半防音書斎」を構築しつつ、家族がゆったりソファでくつろげる広大なLDKを実現しました。さらに玄関脇の洋室壁も40cmセットバックし、マンションとは思えない広々とした玄関を創出。収納を両面クローゼットや押し入れに再配分し、床のカーペットをすべて防音フローリングへ変更。露出配線の隠蔽化など、見えないインフラまで妥協なく仕上げた圧巻の事例です。
- 時期
- 5月中旬~6月末
- 期間
- 1.5か月
- 内容
- マンションフルリノベーション
- 予算
- 約900万円
「和室と洋室の『Wセットバック』で間取りを再構築。オンライン会議を支える半防音書斎と、子育て世代に嬉しい大容量収納&家事ラク動線を両立した全面改装ストーリー」

1. はじめに:築34年・83㎡。これからのお子様の成長を支える「4人家族の住まいづくり」
今回プラスパーホームが手掛けたのは、築年数34年、専有面積83㎡(4LDK)の分譲マンションのフルリノベーションです。ご夫婦とお子様2人の4人家族がこれからの暮らしをより快適に、そして家族みんなが個々の時間も共有の時間も大切にできるよう、仮住まいをしていただく形で総予算900万円を投じた全面改修工事がスタートしました。
このプロジェクトの核心は、単なる設備の更新や内装の貼り替えではありません。「限られた面積(83㎡)と900万円というご予算の中で、どのようにコストとこだわりを再分配すれば最も家族が暮らしやすくなるか」という、間取りの根本的な再構築(リプランニング)でした。
LDK Before➡After


ご要望の軸となったのは、主に以下の3点です。
- 「家族みんなが窮屈さを感じず、ソファを置いてゆったり過ごせる広いリビング」
- 「在宅ワークでオンラインミーティングが頻繁にあるご主人のための、静かで集中できる書斎」
- 「子ども靴やおもちゃ、生活家電をスマートに収納できる広々とした玄関と収納計画」
これらの課題に対し、私たちは「空間の引き算(セットバック)」と「職人の造作技術」を掛け合わせることで、マンションの限界を超えるアイデアを詰め込みました。その劇的なビフォーアフターを、図面とこだわりポイントを交えながら詳しく解説します。
🗺️ 【間取り図で見るBefore / After】


★スタッフの一言:「図面を見ると一目瞭然!リビング側と玄関側、2箇所の大胆な『セットバック(引き算)』によって、全体の有効スペースが劇的に生まれ変わっているのがお分かりいただけます」
2. LDKの拡張と、ご主人の「集中を約束する半防音書斎」の両立
リビングスペースの快適性を高めるため、
まずはリビングに隣接していた和室(旧6畳)の間取りにメスを入れました。
① 和室を「6畳から4.5畳」へセットバックし、リビングを長方形の広々空間へ
和室の一部をリビングに Before➡After


以前の間取りでは、和室の押し入れや壁がリビング側にせり出しており、LDKに家具を配置するとどうしても窮屈な動線になっていました。 そこで、和室の壁面を後ろに下げる(セットバックする)リプランをご提案。「窓から和室の壁までの距離」を、従来の2.6mから1.9mへと変更しました。
これによりリビングが凸凹のない美しい長方形に整い、お施主様が念願だった大型ソファを置いても、家族4人がのびのびと過ごせる大空間のLDKが誕生しました。
② オンラインミーティングに特化した「半防音書斎」の仕様
和室はサイズを4.5畳に凝縮した上で、ご主人のための快適なワークスペース(書斎)へとアップグレードしました。 在宅ワークでのテレビ会議中、リビング側の生活音を遮断し、かつご主人の声が外に漏れないよう、本格的な「半防音仕様」を施しています。
書斎 Before➡After


- 壁面の防音対策:壁の内部に「大建工業(ダイケン)住宅向け遮音シート」を贅沢に仕込み、その上から厚さ12.5mmの石膏ボードを二重張り(2枚重ね)にすることで、音の透過を強力に遮断します。
- 出入り口の防音:ドアには、気密性が高く音漏れを防ぐ「大建工業(ダイケン)住宅向け防音ドア(カラー:ネオホワイト)」を採用。お部屋全体のトーンに合わせたスタイリッシュなホワイトで、リビング側から見てもすっきり馴染みます。
- 空気環境とネットワークの整備:防音性を高めるために密閉空間となるため、快適に過ごせるよう給気換気システムを新設。もちろん、オンライン会議中にネット接続が途切れるストレスがないよう、有線LANケーブルも新たに隠蔽配線で引き込んでいます。
また、従来はリビング側と廊下側の2方向から出入りできる「2アクセス」でしたが、新しい書斎は「廊下からのワンアクセス」に変更。リビングのテレビの音やお子様たちの気配を気にすることなく、仕事モードへ瞬時に切り替えられるプライベート空間へと昇華させました。
2アクセス➡1アクセス Before➡After


③ リビング配管を一切見せない!大工の知恵「エアコン隠蔽配管」
通常、マンションの中央寄りに位置する部屋(今回の書斎)にエアコンを設置する場合、配管が露出してリビングの壁面を横切ってしまうことが多々あります。これではせっかく美しく仕上がったリビングの景観が台無しになってしまいます。
そこでプラスパーホームは、リビング側の壁面を少し手前に出す「壁のふかし加工」を実施。そのわずかな隙間を利用して、書斎のエアコン配管を壁の内部に隠し、そのままベランダまでスムーズに持っていく「隠蔽(いんぺい)配管」を採用しました。リビングの美しい空間をノイズレスに保つ、熟練大工ならではのきめ細やかな配慮です。
配管施工中➡After


3. 玄関・廊下・洋室の劇的リプラン:
Wセットバックで「一戸建てのような玄関」を創る
LDKと和室だけでなく、今回は玄関まわりにも劇的な「セットバック手法」を導入しました。
① 玄関脇の洋室を削り、40cmのゆとりを生み出す
玄関After


元々の玄関はマンション特有の幅が狭く、お子様たちの靴やベビーカー、傘立てなどを置くとすぐに足の踏み場がなくなってしまうのがお悩みでした。 そこで、玄関に隣接する洋室(1)の壁を約40cmほど室内側へセットバック(移動)させる工事を行いました。
洋室(1)の広さを適切に保ちつつ、玄関の横幅を大きく拡張。まるで一戸建ての玄関に入ったかのような、圧倒的な開放感とゆとりを創出しました。
② パナソニック「コンポリア」の賢い収納術
After/収納内部イメージ


新調した下駄箱(シューズボックス)には、パナソニックの「コンポリア(トールタイプ)」を採用。ここでこだわったのが、一部に「オープンフロアユニット方式」を取り入れたことです。 このシステムはユニットの底板が抜けており、玄関土間に直接つながる仕様になっています。
- メリット1:傘立てやお子様の外用おもちゃなど、土汚れが気になるものをそのままスマートに収納可能。
- メリット2:底板がないため空気が自然に循環し、靴箱特有のこもりがちな湿気やニオイを効率よく換気。
③ 洋室(1)・(2)の収納を「両面クローゼット」と「布団が入る押し入れ」へ再編
洋室(1)Before➡After



玄関のセットバックに伴い、隣接する洋室(1)と洋室(2)のクローゼットや出入り口の配置もミリ単位で徹底的に見直しました。
特に秀逸なのが、洋室(1)と(2)の間に配した「両面から使える便利なシステムクローゼット」です。それぞれの部屋から無駄なくアクセスでき、家族の衣類を効率的に収納できます。
洋室(2)Before➡After



さらに、洋室(2)には、かさばるお布団をすっきりと収納できるよう、奥行きを深く設計した専用の「押し入れ」を設置しました。収納扉には、明るくナチュラルな質感が魅力の「ホワイトアッシュ」を採用し、空間を広く明るく見せています。
4. LDKと水回りの上質なトータルコーディネート
お住まい全体の統一感を高めるため、床材や建具、各設備のカラーコーディネートにもとことんこだわりました。これまで床全体に敷かれていた、お掃除のしにくかったカーペットはすべて撤去し、マンション用の防音規定をクリアしたハイスペックなフローリングへと刷新しています。
① マイオトユカ(ペカン柄)× ベリテス(ホワイトアッシュ柄)
LDK Before➡After


お住まい全体の床には、プラスパーホームでお馴染みの防音フローリング「マイオトユカ(ペカン柄)」を採用。
ペカン柄特有の上品で表情豊かな木目が、お部屋全体を上質かつナチュラルな雰囲気に仕立て上げます。 LDKから廊下へと繋ぐ建具には、アウトセットの引き戸「Panasonic ベリテス(ホワイトアッシュ柄)」をセレクト。開閉時にデッドスペースを作らない引き戸仕様は、4人家族のバタバタしがちな朝の動線をスムーズにします。
LDK Before➡After


リビングの一面にはワンポイントとしてインテリア性を高める「アクセントクロス」を採用し、フローリングの色調と美しく調和させました。 これまで各部屋に露出してゴチャゴチャしていた有線LANケーブルなどの各種配線類も、壁内部を通す「隠蔽配線」に一新し、どこを見てもノイズのない美しい住空間を維持しています。
② キッチン:LIXIL「シエラS(ホワイトスタッコ)」で広がる開放感
既存の対面カウンターはそのまま活かしつつ、上部にあった圧迫感のある吊り戸棚をすべて撤去しました。キッチンに立つとリビングやバルコニーまで視界が抜け、家事をしながらお子様たちの様子を見守ることができます。
キッチン Before➡After


キッチン背面 Before➡After


- デザイン:扉カラーには繊細な左官仕上げ風の質感が美しい「ホワイトスタッコ」を、天板には傷に強くキメ細やかな「シルクエンボス」をセレクト。
- 機能性:引き出し式の食器洗い乾燥機を搭載し、毎日の片付けを劇的に時短。
- 背面コンセントの新設:キッチンの背面には、今後お施主様が新たに腰高のローボード(カップボード)を設置される予定。それに合わせて、電子レンジや炊飯器、ケトルなどの様々な家電をストレスなく並べて使えるよう、最適な位置と高さにコンセントを新規に配設しました。
5. 【水回り】細部の「おさまり」を徹底追求した、使い勝手の良いサニタリー
水回り設備も、日々のお手入れのしやすさと空間の有効活用を意識してセレクトしました。
洗面脱衣室 Before➡After


① 洗面化粧台:LIXIL「クレヴィ(W900)」&現場でのミリ単位の打ち合わせ
洗面化粧台Before➡After


洗面台には、デザイン性と使いやすさを両立したLIXIL「クレヴィ(W900サイズ)」を採用。扉は清潔感溢れる「グロスホワイト」、カウンターは「プレーンホワイト」で統一しました。 「キレイアップカウンター」と「キレイアップ水栓(上から水が出る吐水仕様)」により、水栓の根元に水がたまらず、サッと拭くだけでお手入れが完了します。 今回の施工でのこだわりは、洗面台と壁の隙間です。通常はコーキング(シリコン)で隙間を埋めることが多いですが、お施主様のご要望により、あえてコーキングを施さず、後から「ぴったりサイズの隙間埋め棚板」を設置できるおさまりに設計。現場でお施主様とミリ単位の寸法を確認しながら丁寧に進めました。
② 脱衣洗面室:アコーディオンカーテンから、引き戸へのグレードアップ
脱衣洗面室入口 Before➡After


これまでは脱衣室の入り口がジャバラ(アコーディオン)カーテンで、プライバシーや防音の面で少し心もとない状態でした。 今回は、新しくスマートなアウトセットの木製引き戸を新設。ドアが静かに閉まり、見た目も一気にグレードアップしました。
洗濯パン
脱衣洗面 Before➡After


また、脱衣スペースを少しでも広く使えるよう、従来の大きな洗濯パンから「640角サイズ」へと洗濯パンをサイズダウン。これにより、洗濯機脇に便利なスリム収納棚を置けるゆとりスペースをしっかりと確保しています。
③ 浴室:LIXIL「リノビオV(1317サイズ)」&「引き算」のシンプル仕様
お風呂は、マンション専用システムバスの最上位モデルLIXIL「リノビオV」を採用。
ユニットバス Before➡After


- カラー:周辺壁は優しげな「クルムホワイト」、アクセント壁にはシックな「ダークウォルナット」を合わせ、浴槽と床はホワイトで清潔感たっぷりにまとめました。
- こだわりのシンプル設計:お施主様のご希望により、あえて鏡(ミラー)やカウンター、余分な収納棚を一切設置しない「極限の引き算仕様」でお造りしました。ボトル類はマグネット収納等でスマートに管理できるため、水垢がつく場所が最小限に抑えられ、日々の浴室掃除が驚くほど簡単になります。
- 電気式浴室換気乾燥機:お施主様たってのご希望で、天候に左右されず洗濯物をカラッと乾かせるパワフルな電気式乾燥機を搭載しました。
④ トイレ:LIXIL「サティスS」で究極の省スペースを実現
トイレ Before➡After


トイレには、タンクレスの傑作LIXIL「サティスS」を採用しました。 カラーはすっきりとした「ピエピュアホワイト」。LIXILのタンクレストイレは、他メーカーのタンクレストイレと比較しても「非常にコンパクトな設計(世界最小クラス)」なのが大きな特徴です。便器自体がコンパクトになったことで、トイレ前方のスペースにゆとりが生まれ、お掃除がしやすくなっただけでなく、立ち座りの動作も驚くほどスムーズになりました。
6. おわりに:「空間を上手に削る」ことで生まれた、家族それぞれの極上の居場所






今回の築34年マンションのフルリノベーションは、「すべての部屋を広くしようとするのではなく、空間を上手にセットバック(引き算)させることで、本当に必要な場所に最大限のゆとりを生み出す」という、極めてスマートな好例となりました。
和室をセットバックしたことで、リビングはソファがゆったり置ける大空間になり、同時にご主人の「半防音書斎」が誕生。 さらに、洋室をセットバックしたことで、マンションとは思えない「戸建てのような広々とした玄関」が誕生し、日々の生活を支える収納力も劇的に向上しました。
プラスパーホームでは、カタログスペックの設備を入れるだけでなく、今回のような隠蔽配管や壁のふかし加工、現場でのお施主様とのミリ単位の「おさまり調整」を大切にしています。 「今の間取りに使いづらさを感じている」「マンションだけど、広い玄関や防音の仕事部屋が欲しい」という方は、ぜひ一度プラスパーホームへご相談ください。一級の職人技とアイデアで、あなたの住まいの価値を最大化します。