親の代から受け継ぐ建物を大切に「住み継ぐ」住宅耐震補強工事
親御様が残された家の老朽化に伴い、耐震工事をされたI様。今回は補助金を有効活用しながらのリフォームとなりました。
耐震工事を行う場合。多くは無料診断を受け、おおよその耐震係数を診断➡その後有料一般診断で耐震設計士が細かく建物を調査し、具体的な耐震係数を算出。
そのうえでお施主様との相談で今回どの程度の耐震を確保するかを検討のうえ、耐震設計見積もりと補助金を申請していく流れになります。
今回は主に1階部分の補強と屋根の軽量化に伴う葺き替え工事を行っております。
耐震工事の内容は建物の建築年度によって、その構造がちがいますので、耐震補強の工事内容も変わってきます。耐震補強をご検討の方はまずは一度ご相談ください。
- 工事時期
- 2019年1月
- 工事期間
- 約1ヶ月半
- 工事内容
- 1階部分耐震補強工事、屋根の軽量化、外壁塗り替え工事etc
- 予算
- 1600万円(一部補助金利用)
床板を撤去
掘 削
側面に、鉄筋とケミカルアンカーを入れるための穴をあけます
ケミカルアンカー打ち
このように、打ち込んだアンカー筋の長さや間隔を正確に測りながら、作業を進めます
ケミカルアンカー打ちとは?
ケミカルアンカー
1.穿孔…コンクリートなどに、ケミカルアンカーと棒状の鉄筋(アンカー筋)が入る大きさの穴をあけます
2.清掃…穴あけで出た粉状のちりを、金属製ワイヤーブラシとブロワー(送風機)などで、穴の中を丁寧に清掃します
3.ケミカルアンカーのカプセルを穴の底に挿入します
4.攪拌(かくはん)…電気ドリルに攪拌棒を装着し、回転させて、カプセルを破砕しながら、ゆっくりと穴の底まで挿入して、カプセルの中の樹脂と硬化剤を混合させます
5.アンカー筋の埋め込み…アンカー筋の先端に樹脂の流出防止用パッキンを装着し、アンカー筋を穴の底まで押し込んでいきます。パッキンが穴口からの樹脂の流出を防止します
6.樹脂が硬化して、アンカー筋が固定されます
基礎鉄筋加工組立
先に打ち込んだアンカーを使って、鉄筋を組み立てていきます
コンクリート打設
組み立てた鉄筋にコンクリートを流し込みます
立ち上がり型枠組み
コンクリート乾燥後、壁側に型枠を組み立てます
立ち上がりコンクリート打設
床下部分(緑の斜線の部分)に、耐震補強工事を施工しています
写真をクリックで拡大します
屋根が重いと地震時に建物に大きな力が加わります
屋根を軽くすることも地震対策に有効です
(神戸市すまいるネット ホームページより抜粋)
施工前
屋根瓦撤去
【施工の過程】
①野地板⇒②アスファルトルーフィング敷き⇒
③コロニアルグラッサ葺き の順に施工します
①野地板施工
屋根の下地となる野地板
(野地合板)を施工しました
②アスファルトルーフィング敷き
屋根材の上にアスファルトルーフィングを敷きます。
雨水が屋根材の間から侵入しても、
屋根の下地材に水を浸透させないためのものです。
アスファルトをしみこませた板紙に、アスファルトの層を重ねた防水シートです
③コロニアルグラッサ葺き
コロニアルグラッサは、セメントに繊維素材を混ぜて、薄い板状にしたスレート屋根の一種です。
表面に「グラッサコート」と呼ばれる、紫外線による色あせに強い加工が施されていて、耐久性に優れています。
葺き替えにかかる費用や工事期間も、瓦屋根に比べて安く、短く設定することが可能です
④屋根の軽量化が完成しました!